キャッツアイの買取について
クリソベリルとは ※概要(歴史、特徴、魅力、産地、和名など)
クリソベリル(chrysoberyl)という名称はギリシャ語で「金」を意味する「chryso」に由来しています。
和名の金緑石(きんりょくせき)からも分かるように黄緑から緑色の色調を成す鉱石です。
クリソベリルは宝石名ではなく鉱石名で、この中にはアレキサンドライトと呼ばれる宝石やキャッツアイと呼ばれる石があります。
これらは黄緑や緑とは限りません。
クリソベリルという名前に馴染みがなくても、アレキサンドライトやキャッツアイなら知っているという方も多いのではないでしょうか。
どちらも希少性の高い宝石であり、アレキサンドライトは5大貴石の一つとして数えられ、キャッツアイも10大貴石の一つとして数えられます
クリソベリルの種類
先に紹介したように、クリソベリルの鉱石名でくくられるものの中にはアレキサンドライトやキャッツアイがあります。ここではこの2つの石の種類について詳しく見ていきましょう。
【アレキサンドライト:アレキサンドライト(Alexandrite)】
6月の誕生石であり「皇帝の宝石」とも呼ばれているアレキサンドライトは19世紀にロシアで発見された宝石です。エメラルド鉱山で発見されたことから当初はエメラルドだと思われていました。アレキサンドライトの名称は皇帝アレキサンドル2世の誕生日と同じ日に発見されたことに由来しています。
太陽からの自然光のもとでは青緑~緑の深い輝きを放ち、白熱灯やろうそくなどの人口照明のもとでは赤~赤紫、褐色の輝きを放ちます。このように光源の種類によって色が変わる効果をカラーチェンジ効果と呼ぶほか、アレキサンドライト効果とも呼びます。
インクルージョン(内包物)が含まれやすく、液体などが内包されることによる模様がみられるものが多く産出されます。このため透明度の高いアレキサンドライトは非常に希少です。このためダイヤモンドをはじめとする5大貴石の一つに数えられるほどの貴重な宝石となります。
【キャッツアイ(Cat's eye):正式名称クリソベリル・キャッツアイ】
キャッツアイは1~12月の誕生石ではありませんが、8月3日の誕生石とされています。実はキャッツアイという単独の宝石名はなく、良質のクリソベリルを光の帯が出るように研磨したものをキャッツアイと呼びます。
その歴史は古く、1世紀の終わりにはローマ人に知られていました。光を当てると縦一条に引き締まった帯状の筋がみられることから猫の目になぞらえてキャッツアイと名付けられました。カボションカットを施したときに光の帯が中心にはっきりと出るものが高く評価されます。光源を動かすと光の帯が左右に移動し、帯の両側の色合いが変化するのが特徴です。
光源に近い側がハニーカラーになり、遠い側がミルキーカラー(半透明)に見えるものが特に高く評価されます。この光の帯が出る効果をシャトヤンシー効果やキャッツアイ効果、変彩効果と呼びます。シャトはフランス語で「猫」を表し、シャトヤンシーは石の内部に並行して並ぶ無数の針状のインクルージョンによって起こるものです。
研磨によりシャトヤンシー効果が出る宝石は約50種類もあり、クリソベリル・キャッツアイ以外にもトルマリン・キャッツアイなど、○○キャッツアイといった別の宝石名が付くものも存在します。
クリソベリル・キャッツアイの査定ポイント、良し悪しの条件
キャッツアイを鑑定する場合にはカラーグレードのみならず、キャッツアイ特有の色調が重要視されます。
ではキャッツアイを買い取り店に持ち込む際にチェックするべきポイントはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは買い取り店でのキャッツアイの査定ポイントや、良し悪しの見分け方について見ていきましょう。
クリソベリル・キャッツアイのカラーグレード
クオリティスケールによるクリソベリル・キャッツアイのカラーグレードについて見ていきましょう。
ビューティグレードSとAでカラートーン(色の明度)が2~4のものがジェムクオリティとして認められます。
ビューティグレードがBのもの全てと、ビューティグレードSとAでカラートーン1のものがジュエリークオリティ―として扱われます。
ビューティグレードCとDのもの全てがアクセサリークオリティとして扱われます。
クリソベリル・キャッツアイの産地
キャッツアイの産地として高い評価を受けているのは、ブラジルのイマティタ鉱山です。
現在、世界のクリソベリル産出量の多くをブラジル産が占めています。
特にブラジル産のアレキサンドライトにおいては、小粒なものがほとんどではあるものの、
赤茶色から青緑色へ変色します。その鮮やかな色合いが高い評価を得ています。
さらに、現在ではブラジルのクリソベリル原石が枯渇へ近づいており、その希少性も上がってきている状況です。
クリソベリル・キャッツアイの模様
キャッツアイの特徴である光の帯は、光源を真上から当てたときに中央にくっきりと出ているものが理想です。光源を動かすとハニーカラーとミルキーカラーがバランス良く変化するものは特に高く評価されます。ですがこのようなキャッツアイは稀にしか産出されず、ほとんど存在しないのが現状となります。
クリソベリル・キャッツアイのヒビやキズ
色の濃さが適度で透明度が高いとしてもひび割れやキズがあるキャッツアイはグレードが落ちる可能性があります。
キャッツアイは硬度が8.5であることからダイヤモンドやルビー、サファイヤなどに次いで硬い部類の鉱石となります。
そのため保管時のキズの心配はまずないと言っていいでしょう。
ですがキャッツアイより硬度の低い宝石と一緒に保管するときはそちらに傷がつく場合があるので注意してください。
クリソベリル・キャッツアイのカット
キャッツアイはシャトヤンシーが出るカボションカットの他にはカッティング方法が無いと言っていいでしょう。
先に説明したようにカボションカットを施さなければ、それはクリソベリルという鉱物でしかなく、キャッツアイと呼ばれる石になりません。
クリソベリル・キャッツアイ豆知識
クリソベリル・キャッツアイは希少価値の高いものですが、世界で一番需要が多い国は日本であるとされています。
同名漫画の影響からか、過去に日本でキャッツアイ人気が沸騰したときには合成のキャッツアイも流通しました。
これは現在ではほとんど見かけられないものですが、これからキャッツアイを手に入れる際には天然石か人工石かを確認してから購入することをおすすめします。
クリソベリル・キャッツアイ買取まとめ
記事中でも記載している通り、高値が付きやすいキャッツアイ特徴は、色が黄色から黄緑色のもので、キャッツアイ効果がある石です。
また、石が大きいと希少性が高くなるためさらに高値で買い取り致します。
お客様のご希望にできるだけ近くなる高額査定をする努力をいたしますので、査定のお申込みをお待ちしております。
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お客様の声
T様 70代 福島県のお客様
お品物詳細
- お品物 :キャッツアイ リング
- 買取方法:出張買取
- 状態 :良い
お客様より
この度は、30年以上前の古い指輪の査定ありがとうございました。キヤッアイと一言で言いましても様々な種類があり大きさ以外にも目の出方により金額が左右されるなど丁寧にご説明いただき有難うございました。
私が、現役の時にデパートで自分へのご褒美で購入した指輪でここ最近では、つける機会もめっきりと減り宝石箱の中で眠っていた品物になります。
色々とホームページで検索したところ年間買取件数と豊富な実績でラフテルさんに査定の依頼をしてみました。
初めての事で不安がかなりありましたけれど、査定員の方が非常に丁寧に応対してくれましたので、大変満足して気持ちよく整理する事ができました。
今すぐではありませんけど、まだいくつかの宝飾品がありますのでその節はまた依頼したいと思います。
査定員より
皆さまも一度は耳にしたことがおありかと思いますが、宝石のキャッツアイというのは猫の目のような線が光学効果により現れる宝石になります。
ダイヤモンド以外の殆どの色石にこの効果が現れると言われ、主には、キャッツアイシリマナイト、キャッツアイアパタイトトルマリンキャッアイ等々、キャッアイ効果を現わす宝石名をつけて呼ばれます。
具体的には、針状に並んだインクルージョン(内放物)をもつ宝石の底面を、そのインクルージョンに平行になるようにカボション・カットを施すことにより宝石の表面に猫の目のような明るい光の線が現れることをいいます。
一般的にキャッツアイと呼ばれるものは、このクリソベリルキャッツアイを称します。
クリソベリルの種類には、クリソベリルキャッツアイ、アレキサンドライト、アレキサンドライト・キャッツアイがあり様々な宝石があります。
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